院長・スタッフブログ

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    「起きた時に顎が痛いけど何でですか?」 「日中食いしばりが気になるけどそのままでも大丈夫ですか?【前編】

     


    あなたには、歯ぎしりや食いしばりといった悪習癖がありますか?中には寝ているときなどに、無意識下で行っている方もいらっしゃるかもしれません。

    そこで今回は、歯ぎしりが及ぼす影響や適切な対処法を解説します。

    自覚がある方もない方も、自分に起こりうる内容だと思ってぜひ読んでみてください。

     

     

    歯をキリキリとさせるのが「歯ぎしり」?

    歯ぎしりといえば、寝ているときに歯をキリキリさせている印象がありませんか?そのようなケースが多いのは確かですが、中には音がまったくしないものもあります。どちらかといえば、後者の方が多いかもしれません。

    自分自身がキリキリという音で目覚めて、悪習癖に気付くことができればベストです。しかし音が出なければ、放置されて歯や顎などに悪影響を及ぼします。
    まずは次の10個の項目を確認し、無意識に歯ぎしりをしていないかどうかチェックしましょう。

    チェック項目

    1. ゲームや読書、スマホの操作中など、普段ふとした瞬間や物事に集中しているときに歯を食いしばっていることがある
    2. 起床してすぐに、頬や顎の筋肉に違和感を覚える(凝りや張りなど)
    3. 舌や頬の内側に、歯を押し付けたような跡がついている
    4. 歯の根元が削れているように見える
    5. 歯が擦り減っており、短くなったと感じる
    6. 上の歯の頬の内側、下の歯の内側、上顎の中央のいずれかに骨のこぶが見られる
    7. 知覚過敏である
    8. 詰め物が割れたり取れたりしがち
    9. 歯に亀裂が見られる
    10. 家族や友人から直接指摘されたことがある

    あなたはいくつ該当しましたか?
    YESの数が多いほど、歯ぎしりをしている可能性が高いです。判断できないときや不安なときは、かかりつけ医に相談して診てもらいましょう。

    1.歯ぎしりの種類

    大きく分けて、次の3つのタイプがあります。

    症状や特徴を、1つずつ説明します。

    1-1. グラインディング

    上下の歯をキリキリと擦り合わせるタイプのものを「グラインディング」と呼びます。音が出るため、家族だけでなく自分自身で気付くこともあります。自覚がある場合のほとんどが、こちらに該当すると考えてよいでしょう。

    1-2.クレンチング

    擦り合わせるのではなく、グッと噛みしめるのが「クレンチング」です。音が出ないため、ご自身も周囲の人も気付きにくいという難点を抱えています。強い負荷が継続してかかるので、知らず知らずのうちに歯へ大きなダメージを与えます。

    1-3.タッピング

    その名の通り、タップをするように素早くカチカチと音を立てるタイプです。

    1は就寝時のみですが、2と3は起きている間にも行われるのが特徴です。ご自身の行動を振り返ったときに、心当たりがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

    歯ぎしりが及ぼす影響

    継続的に行われている場合、意外と大きなダメージを与えているかもしれません。場合によっては、ご自身の体重もしくはそれ以上の力が歯へかかってしまうためです。鏡でご自身の姿を見たときに、前歯の高さが変わっていたり擦り減っていたりする方は注意が必要です。

    2.原因

    原因は、はっきりとは解明されていないのが実情です。ただ、次に紹介する5つの因子が深く関係しているでしょう。

    2-1.ストレス

    原因として最も有力視されているのが、精神的な問題です。日常生活で感じるストレスが筋の緊張を引き起こし、口周りの噛む筋肉が張って「凝り」になります。それが歯ぎしりへとつながるでしょう。

    2-2.不正歯列

    歯並びが乱れていても、筋肉が柔らかいうちは何かと対応できます。しかし加齢とともに筋肉や関節が硬くなってくると、補いきれなくなり、やがて歯ぎしりへとつながるでしょう。

    2-3.不正咬合

    噛み合わせは顎骨の成長だけでなく、詰め物を使ったむし歯治療や歯周病の進行などによっても変化します。また、加齢に伴う筋肉の衰えも例外ではありません。
    少しずつ変化していく噛み合わせに適応するために、歯ぎしりが起こるとの説も一部で囁かれています。

    2-4.日常生活での悪習癖

    日頃の食いしばり癖や歯をカチカチと合わせる悪習癖が、就寝時に起こることもあります。これは普段の癖を、筋肉が記憶するためです。

    2-5.顎関節の形状変化

    加齢とともに顎関節が擦り減り、徐々に平坦になります。歯はその形状に合わせて変化するため、顎関節の形状変化によって歯ぎしりが起こるとされています。

     

     

    次回も引き続き、同じテーマでお話しします。
    起こりうる症状や、対処法について詳しく解説していきます。

    2022.08.10

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    裏側矯正(舌側矯正)にかかる値段の相場は?

    周囲の人から気づかれにくい裏側矯正は見た目の問題をクリアしているため、仕事柄目立つ装置をつけられない方などにも人気がある矯正方法です。

    しかし「歯列矯正って高いんでしょ?」「裏側矯正っていくらくらいなの?」と、費用が気になる方も多いのではないでしょうか。歯列矯正は決して安いとはいえない歯科治療なので、費用が気になるのは当然のことでしょう。

     

    今回は、裏側矯正(舌側矯正)にかかる費用について解説します。費用が高くなってしまう理由や、安く抑えるコツも紹介しますので、裏側矯正や歯列矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

     

     

    裏側矯正(舌側矯正)にかかる値段の相場

    ワイヤー矯正にかかる費用の相場は60~150万円ですが、裏側矯正にかかる費用は110~180万円です。症例や医院によって費用に差が出ますが、どの医院でも表側のワイヤー矯正と比べると高額な治療方法といえるでしょう。

     

    裏側矯正は高額な治療ですので、医院によっては分割払いやクレジットカード決済、デンタルローンに対応しており、治療中の経済的な負担を軽減させる配慮がされています。

     

    裏側矯正(舌側矯正)にかかる値段が高い理由

    なぜ裏側矯正は高額になってしまうのか、気になる方も多いでしょう。

    ここでは、裏側矯正にかかる費用が高い理由について解説します。

     

    ①専門性が高いから

    歯の裏側は表側に比べて歯の状態が確認しづらいため、専門性の高い治療です。また歯の裏側に装置がつくことで、装置同士の距離が近くなりワイヤーの調整に高度な技術が必要です。

    そのため、裏側矯正を行うためには技術力と経験が重要になり、専門性の高い治療を受けることになるため、治療費が高額になってしまいます。

     

    ②治療に時間がかかるから

    裏側矯正は表側矯正に比べると、1回1回の処置時間が長くなることがあります。裏側に装着するオーダーメイドの装置を装着する時間や、脱離した際に再度装着する際の位置決めなども厳密に行うため、処置に時間がかかってしまいます。装置の確認がしづらいため、ワイヤーの調節に時間がかかることもあるでしょう。

    処置時間が長くなるほど、1日に治療できる患者さんの数が少なくなるため、一人あたりの治療費は高くなります。

     

    ③矯正装置がオーダーメイドだから

    裏側矯正は歯の裏側に装置を取りつけるため、デコボコした歯に合う装置を作成する必要があります。表側矯正に使用する既製の装置を装着できないため、歯型を取ってから患者さん一人ひとりの歯に合ったオーダーメイドの矯正器具を作成します。

    このようにオーダーメイドの矯正器具を作成する費用や時間がかかってしまうため、患者さんが負担する治療費が高くなってしまうのです。

     

     

    裏側矯正(舌側矯正)を選ぶメリット

    費用が高額になってしまう裏側矯正ですが、さまざまなメリットが得られる治療法です。具体的にどのようなメリットが得られるのか、把握した上で治療を検討したい方がほとんどでしょう。

    では、それぞれくわしくみていきましょう。

     

    ①矯正装置が目立たない

    裏側矯正は装置を歯の裏側に取りつけるため、大きな口を開けたときに覗き込まれない限り見えることはありません。下の歯はあくびをしたときに見えることがありますが、手で覆うなどすれば見えることはないでしょう。

    そのため、表側矯正のように見た目がネックで歯列矯正を後回しにしていた方でも挑戦しやすい矯正方法といえます。実際に、仕事柄人前に出る機会が多い方、とにかく目立たせたくない方などが裏側矯正を選ぶ傾向にあります。

     

    ②治療可能な症例が多い

    表側矯正で成果が出る症例は裏側矯正での治療が可能です。表側矯正はほとんどの症例に適用されるため、裏側矯正も多くの症例に適用されます。

    なかには難しい症例もありますが、実績の豊富な医師であれば、裏側矯正でも表側矯正でも仕上がりに差が出ることはないでしょう。

     

    ③ホワイトニングと同時に行える

    裏側に矯正装置がついていても、歯科医院で行うオフィスホワイトニングであれば治療と並行して進められます。表側に装置がついている場合は、装置が邪魔になってホワイトニング効果があまり期待できませんが、裏側であれば十分な効果が期待できます。

    ただし、自宅で行うホームホワイトニングは、装置が邪魔になり専用のマウスピースを作成できないため矯正治療と同時に行えません。ホームホワイトニングを検討している方は、矯正治療が終わってからにしましょう。

     

     

    まとめ

    裏側矯正は決して安いとはいえない歯科治療です。やはり目立たない装置で経済的な負担を抑えつつきれいな歯並びに整えたいですよね。目立たない方法で費用を抑えながら歯列矯正を考えている方は、適用症であればマウスピース矯正をご検討ください。

     

     

    2022.07.30

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    裏側矯正(舌側矯正)のメリット3つ

    前回は裏側矯正に関するデメリットについて解説しました。では、具体的なメリットにはどのようなことが挙げられるのでしょうか。ここでは、裏側矯正のメリットについて解説します。

    裏側矯正のメリットには、以下のようなものが挙げられます。

     

     

    ・目立ちにくい

    ・舌の癖の予防になる

    ・前歯の矯正がやりやすい

     

     

    では、それぞれくわしく解説します。

     

     

    目立ちにくい

    表側のワイヤー矯正はもっともポピュラーな矯正方法ですが、どうしても装置が目立ってしまうことがデメリットとして挙げられます。しかし、裏側矯正では、歯の裏側に装置を取りつけるため、大きな口を開けている際に除き込まれない限り周囲の人から装置が見えることはありません。

    ただし、奥歯の見えない部分は、表側に装置をつけることもあります。大きく目立つことはありませんが、どうしても心配な方は、事前に医師へ相談しておきましょう。裏側矯正は、これまで矯正装置の見た目がネックとなり歯列矯正を迷っていた方でも、挑戦しやすい矯正方法であるといえるのではないでしょうか。

     

     

    舌の癖の予防になる

    装置が歯の裏側に装着されることで、舌の位置が変わり舌の癖の予防や改善につながることがあります。矯正装置が歯の裏側全体についていることで、舌で歯を押せなくなるため自然に舌の癖が多少改善されることが期待できるでしょう。

     

    舌の癖は歯並びを悪くする原因のひとつであるため、改善のためにトレーニングを受ける必要がある方もいます。裏側矯正によって改善されれば、わざわざトレーニングを受ける必要がなくなります。また、舌の癖が改善されることによって、矯正治療が終わったあとに舌の癖が原因の後戻りリスクを減らすことにもつながるでしょう。

     

     

    前歯の矯正がやりやすい

    前歯が前方に傾斜している歯並び(出っ歯)は、一部の歯を抜いて空いたスペース分、前歯を後ろに引っ込めるケースがあります。その際に、奥歯を固定源にして前歯を引き下げるのですが、表側矯正だと反作用で歯が前に移動してしまうケースが少なくありません。

     

    一方で、裏側矯正は奥歯を固定源にして歯を後方へ引き込んでいくことを得意としているため、前歯の後方への移動が比較的スムーズです。出っ歯や口ゴボ(口元が突き出ているように見える状態)でお悩みの方は、カウンセリングで裏側矯正について相談してみてもよいかもしれません。

     

     

     

    裏側矯正(舌側矯正)のデメリットが気になる人はマウスピース矯正がおすすめ

    裏側矯正のメリット・デメリットについて解説しました。しかし、デメリットに挙げた痛みや食事のしづらさなどが気になる方も多いのではないでしょうか。さまざまなメリットも得られる裏側矯正ですが、デメリットがネックとなり歯列矯正を踏みとどまっているのであれば、マウスピース矯正がおすすめです。

     

    マウスピース矯正の特徴やメリットは以下のようなものが挙げられます。

     

     

     

    ・透明なマウスピースは目立ちにくく取り外しも可能

    ・これまでどおりの食事や歯磨きができる

    ・少しずつ歯を動かすため痛みが少ない

     

     

    装置の見た目を気にされる方でも挑戦しやすく、歯磨きの際は取り外すので清掃性にも優れています。また、食事中も装置を取り外すので、ワイヤー矯正のように食べ物が装置に詰まることがなく、これまで通りのように食事を楽しめるでしょう。

     

     

     

    ただし、マウスピース矯正は適用できない症例があるため、すべての方が受けられる治療法ではありません。マウスピース矯正について詳しい内容が気になる方は、歯科医院でカウンセリングを受けるようにしましょう。

     

     

     

    まとめ

    裏側矯正のメリット・デメリットについて解説しました。痛みをまったく感じずに歯列矯正を行うことは難しいですが、なるべく抑えながら歯を動かすことは可能です。痛みに敏感、費用を抑えたい、目立たない方法で歯列矯正を考えている方は、マウスピース矯正もご検討ください。

    2022.07.20

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    裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリット|「痛い」「高い」って本当?

    「歯並びをきれいに整えたい」「口元のコンプレックスを解消したい」と思う一方で「できれば目立たない方法でしたい」「痛みや費用が心配」と悩んでいる方が多いのではないでしょうか。装置の見た目や痛み、費用に関して気になることがあるでしょう。

    しかし、実は歯列矯正は目立つ装置だけでなく、目立ちにくい「裏側矯正」というものがあることをご存じでしょうか。

    今回は、目立ちにくい裏側矯正のメリット・デメリットについて解説します。
    痛みや費用に関する疑問も解決できる内容になっているため、歯列矯正を検討している方、裏側矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。

     

     

    裏側矯正(舌側矯正)とは?

    裏側矯正とは、ワイヤー矯正の種類のひとつで、舌側矯正やリンガル矯正と呼ばれることもあります。ブラケットと呼ばれる装置を歯の裏側に取りつけ、その間にワイヤーを通して矯正力をかけます。一般的な表側矯正の裏側バージョンと考えるとわかりやすいでしょう。

    正面から見た際に目立ちやすい上の歯だけを裏側矯正にする「ハーフリンガル矯正」というものもあり、それぞれの症例や予算にあわせて使い分けることも可能です。

     

    裏側矯正(舌側矯正)のデメリット5つ

    裏側矯正は、装置の歯の裏側に取りつけるためほとんど見えないというメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。メリット・デメリットをしっかりと把握した上で、矯正方法を選ぶようにしましょう。

     

    治療費が高い

    裏側矯正は周囲の人から気づかれにくい装置でありますが、医師からも見えにくい場所に装置をつけるため、さらに装置間距離が短いため調整には高度な技術が必要です。また、歯の裏側は表側よりも形状が複雑なので、オーダーメイドの装置を作成するのに費用がかさみます。

    そのため、表側矯正よりも数十万ほど費用を高めに設定している医院がほとんどです。ただし、費用に関してはデンタルローンや分割払いに対応している医院を探し、治療費の支払い負担を軽減させる方法もあります。どのような支払い方法があるのか、矯正治療を始める前に確認してみましょう。

     

    違和感がある

    歯の裏側に装置をつけるため舌があたり、違和感を感じることがあります。舌先が装置にあたり続けることで、口内炎や痛みが出ることもあるでしょう。

    しかし、矯正装置の違和感については、時間の経過とともに慣れることがほとんどです。1週間もすれば舌や唇が順応するので、過度な心配は必要ないでしょう。

     

    食事・会話がしづらい

    歯の裏側に装置がつくことで、口のなかのスペースが狭くなります。そのため、食事の際は食べ物を一度に口に含められる量が少なくなります。また、繊維の多い食べ物は装置に詰まりやすいため、慣れるまでは気軽に食事を楽しめないといったストレスを感じる方もいるでしょう。

    さらに、これまでなかった装置が舌に触れるようになり、会話や発音がしづらくなることもあります。慣れてくればこれまでどおり話せるようになりますが、アナウンサーや外国語の先生など発音が大切な職業の方は、大きな影響を受けるかもしれません。医師に相談してアドバイスなどを受けるようにしましょう。

     

    歯が磨きにくい

    裏側矯正に限らず、マウスピース矯正のように取り外せないワイヤー矯正は歯が磨きにくいことがデメリットに挙げられます。とくに、歯の裏側は装置がついていなくても確認しづらい部位です。矯正装置がつくことで、さらに歯が磨きにくくなり、磨き残しが多くなってしまいます。

    日ごろの歯磨きは丁寧に行うよう心掛け、歯ブラシの他にも歯間ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスを併用しましょう。磨きにくい部分は、調整のタイミングで医師や歯科衛生士に確認してもらうと安心でしょう。

     

    「痛い」と感じることがある

    裏側矯正に限らず矯正治療では装置をはじめてつけた日から数日間と、調整を行った日から数日間は歯に痛みが出ることがあります。調整後の歯を積極的に動かしている期間は痛みが出やすいですが、1週間ほどで治まることがほとんどです。我慢できない場合は、口元を冷やしたり(削除)痛み止めを飲んで様子を見ましょう。

     

    他にも、装置が舌にあたって痛みが出ることもあります。この場合は、装置が舌にあたらないようワックスなどのカバーをつけるなどの処置が必要です。しばらく様子を見てもよくならない場合には、医院へ連絡して確認してもらいましょう。

    2022.07.10

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    ブラックトライアングルの原因は?

    突然ですが、あなたは「ブラックトライアングル」という言葉を耳にしたことがありますか?
    歯と歯の間と歯茎とに生じた隙間のことをいい、成人の歯列矯正でよく見られます。黒い三角形のように見えることから、その名がついたとされています。
    そこで今回は、ブラックトライアングルが生じる理由や予防法を紹介します。できやすい人とそうでない人の違いについても解説しますので、ぜひご覧ください。

    なぜできるのか?

    ブラックトライアングルは前歯に生じることが多く、中でも下の前歯によく見られます。後方の歯には生じにくく、奥歯にできることはまずないでしょう。
    あなたの前歯には、黒い三角形が見えるでしょうか?ぜひ鏡を使って確認してみてください。
    黒い三角形の隙間ができる理由として、主に次の4点が考えられます。

    ≪理由1≫
    歯茎の腫れが、歯列矯正によって改善されたため
    ≪理由2≫
    もともと歯槽骨が不足していた部分に歯を並べたため
    ≪理由3≫
    加齢により代謝が低下し、歯槽骨の高さが低くなったため
    ≪理由4≫
    食いしばりや噛みしめによって、歯だけでなく歯槽骨や周辺組織に損傷(咬合性外傷)が生じたため

    特に起こりやすいのが、1つめに挙げた理由です。
    歯並びが乱れた状態で生活をしていると、ブラッシングでは落としきれない歯垢(プラーク)や食べカスが歯間に溜まります。その結果、歯茎が慢性的な炎症を起こして常に腫れた状態となってしまうのです。歯並びを整えることにより、歯茎のコンディションが改善されて炎症が治まります。そして見た目のボリュームが減り、歯茎が下がって黒い三角形が生じます。
    つまりブラックトライアングルは、歯並びと歯茎の状態がよくなったからこそできるものだとも言えます。
    ただ見た目の問題などを考えると、できれば発生を避けたいのではないでしょうか?

    そこで、できやすい人に特徴はあるのかどうかについて解説します。

     

    できやすい人とそうでない人の違い

    実はブラックトライアングルが生じやすい人の特徴や、矯正方法の違いによる差はほとんどありません。ただ強いて言うならば、裏側矯正は若干商事やすい傾向にあります。裏側矯正の治療では歯に力がかかりやすいため、歯がスピーディーに動くことで歯槽骨の形成が間に合わなくなってしまうからです。歯が正しく並んだあとに歯茎が下がり、ブラックトライアングルが発生する可能性があります。

     

    予防する方法はある?

    ブラックトライアングルの発生を予防するポイントとなるのが、毎日のブラッシングです!
    あなたは歯を磨くときに、歯をゴシゴシとこすって歯間の歯垢を取り除いていませんか?強い刺激を与えることで、歯茎が下がる場合があります。また歯間ブラシやフロスを使う際も、歯茎に強い刺激を与えないよう注意してください。
    歯垢は、強い力で磨かなければ落ちないわけではありません。正しい角度でやさしくブラッシングを当てれば、比較的簡単に除去できます。なかなか落ちない場合は、歯垢が歯石になっているかもしれません。ご自身で完全に取り除くことは難しいため、歯科医院で一度クリーニングを受けましょう。定期的に検診を受けて取り除くことが望ましいですが、一度リセットすることで口腔内の清潔を維持しやすくなるでしょう。

     

    ほかの治療に影響することはある?

    ブラックトライアングルの存在が、直接歯の機能に影響することはまずありません。歯列矯正の途中であっても、中断・中止することなく治療を進めることが可能です。
    ただし、歯周病によって歯槽骨が減少している場合は注意が必要です。「歯がグラグラしていないか」ということを確認し、不安な方は一度歯科医院を受診しましょう。歯周病は自覚症状が出にくいため、歯科医院で早期発見・治療を行うことが大切です。
    中には前歯に黒い三角形が生じ、審美性(見た目)を気にする方がいらっしゃるかもしれません。感じ方には個人差がありますが、下の前歯であれば第三者の目につく心配はそれほどないでしょう。上の前歯に生じた場合は、会話や笑顔で口を開けた際に気になる方もいるかもしれません。
    では、黒い隙間を埋めるための有効な治療方法はあるのでしょうか?

     

    放っておいて治る可能性はある?

    残念ながらブラックトライアングルが自然治癒することはなく、根本的な原因(歯槽骨の減少)にアプローチできる治療方法も今のところ確立されていません。
    ただ「IPR(歯冠形態修正)」と呼ばれる治療を用いて、目立ちにくい見た目にすることが可能です。具体的な手順としては、歯と歯の間を歯科用のやすりで0.1mm~0.5mm程度削り、歯列矯正で隙間を埋める方向へ歯を移動させます。

    ただ歯を動かすだけでは隙間は埋まりませんが、部分的に削ることで完全に閉じられるのです。

     

    心配な方は、まずは歯科医院へご相談を!

    ・ブラックトライアングルがすでに生じており、見た目が気になる方
    ・ブラックトライアングルの発生が心配で、歯列矯正をためらっている方

    上記に該当する方は、まずはかかりつけの歯科医院でご相談ください。発生のリスクには、かなり大きな個人差があります。歯茎の状態や不正歯列の程度などにより、発生の可能性が低い場合もあるでしょう。

     

    田島デンタルオフィスでは、患者さまのお悩みをしっかりとヒアリングし、お口の中を丁寧に拝見します。その上で起こりうるリスクを事前に予測し、最適な治療をご提案いたします。ブラックトライアングルを始め、歯茎の腫れや歯列矯正などについてお困りのことがありましたら、ぜひ一度ご来院ください。
    医療器具の滅菌や定期的な換気など、感染症対策を万全にしてお待ちしております。

    2022.06.30

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    ワイヤー矯正のデメリット・メリット|マウスピース矯正と比較して解説【後編】

    前回は、ワイヤー矯正の難点を5つお伝えしました。
    先にデメリットを知ったことで、ワイヤー矯正に対してネガティブな印象を持った方がいらっしゃるかもしれませんが…。
    メリットも数多く存在しますので、ご安心ください!

     

    ワイヤー矯正が持つメリットは、次の5つです。

     

    1.幅広い症例に適用できる

    一番のメリットは、幅広い症例に適用できる点です。外科手術や抜歯を伴うケースにも適用できることが多く、不正咬合の改善にも適しています。例えば噛み合わせたときに、下の前歯が上の前歯で覆われてしまう「過蓋咬合」などにも適用可能です。さらに、ワイヤー矯正を行うことで、横顔や口周りの印象が変化する場合もあります。
    ほかの矯正方法では改善できないことも、ワイヤー矯正であれば期待した効果を得られるケースが多いといえるでしょう。

    2.細部の調整が可能である

    マウスピース矯正の場合、装置は患者さまご自身で交換します。そのため通院が2~3ヶ月に一度で済むのは、魅力の一つと言えるでしょう。
    ただ通院の頻度が低いことには、歯科医師が異常に気付けないリスクが伴います。発見が遅れると、調整に時間がかかり治療期間が延びる可能性があります。
    一方でワイヤー矯正は、1ヶ月に一度の通院が基本です。仕事や育児が忙しい方にとっては少し大変かもしれませんが、その分、何らかのトラブルが起きた際に速やかな対応が可能です。治療中に不安なことが生じた際も、通院の機会に都度相談できます。
    また装置の調整なども、ワイヤー矯正であれば歯科医師の判断で毎月行えます。レントゲン写真などをもとに歯根の状態や噛み合わせの様子を確認し、細やかな調整ができるでしょう。場合によってはブラケット装置を付け直し、ワイヤーの太さなどを変更することも可能です。

    3.取り外しが不要であるため紛失の心配がない

    装置をご自身で取り外せないことは、デメリットでもありメリットでもあると言えます。自己管理が苦手な方は、装置を取り外したまま付け忘れたり失くしたりする心配がありません。
    装置の順番を付け間違える、といったミスも起こる心配がないでしょう。

    4.比較的短期間で治療ができる

    マウスピース矯正に比べて、ワイヤー矯正の方が歯の移動速度が速い傾向にあります。またマウスピース矯正の場合、治療の途中で装置を作り直すケースも少なくありません。その間は治療が進行しないため、その分期間が長くなってしまうでしょう。
    また近年は、効率的に歯を動かせる「セルフライゲーションブラケット」が普及しています。ワイヤーと装置の摩擦力が軽減することで、歯が移動しやすくなるのです。歯が無理なく動くことで、痛みや違和感の軽減にもつながります。

    5.適用できる症例数が豊富である

    1つめの項目でも触れましたが、ワイヤー矯正は多くの症例に適用できます。これまでの長い歴史や治療の実績、数多くの研究結果などにより、ノウハウが蓄積され治療法として確立されているのです。
    起こりうるトラブルも事前に予測し、非常事態に陥る前に対応できるというメリットがあります。

    ワイヤー矯正は数多くのメリットがある一方、装置が着脱できない点や見た目の問題、治療中の痛みや違和感の問題などから敬遠されがちな矯正方法です。患者さまの症例によって適用できる矯正方法は異なりますので、気になる方は一度かかりつけの歯科医院へご相談ください。

    田島デンタルオフィスは、女性専用の矯正専門医院としてマウスピースや裏側矯正による治療を手掛けています。女性特有の歯並びや口元の見た目に関するお悩みも丁寧にヒアリングし、患者さまのお口の中を拝見した上で最適な矯正方法をご提案いたします。理想の歯並びや希望する治療方法についても、事前にお伺いした上で治療方法を検討いたしますので安心してご来院ください。
    医療器具の滅菌や定期的な換気など、院内感染対策を万全にしてお待ちしております。

     

    2022.06.20

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    ワイヤー矯正のデメリット・メリット|マウスピース矯正と比較して解説【前編】

    「目立ちにくい矯正方法」として、マウスピース装置が注目されているのをご存知でしょうか?当院に来られる患者さまの中にも、治療中であることを第三者に知られたくないとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

    ただどのような方法で歯並びを整えるにしても、すべての装置にメリットとデメリットが存在します。それぞれの特徴を知り、ご自身に合った方法で治療することが大切です。特に歯列矯正は、ほかの治療に比べて長い期間を要します。後悔しないためにも、数ある選択肢の中から最適なものをじっくりと検討しましょう。

    今回は前編として、ワイヤー矯正のデメリットを紹介します。マウスピース矯正との違いも解説しますので、ぜひ比較しながらご検討ください。

    マウスピース矯正との相違点

    「歯の矯正」と聞くと、歯にワイヤーを取り付けている姿を想像する方が多くいらっしゃいます。それは従来のワイヤー矯正であり、近年は透明のマウスピースを用いて行う「マウスピース矯正」が広く普及しています。第三者から気付かれにくいという特徴があり、近年希望される方が増えている矯正方法です。
    用いるマウスピース装置は、患者さまご自身の歯型をもとに作成します。段階ごとに患者さまご自身で装置を交換していただき、それに伴い歯が移動するという仕組みです。装置は無色透明である上に、厚みはわずか0.5mm程度しかありません。違和感なく装着できるのも、人気の理由の一つと言えます。
    さらにマウスピース装置は、患者さまご自身での着脱・洗浄が可能です。食事や歯磨きの際は取り外せるため、普段通りに食事が楽しめます。磨き残しが生じる心配もないでしょう。

     

    ワイヤー矯正のデメリット

    何事もよい点ばかりに着目しがちですが、メリットとデメリットの両方を知った上で治療方法を選ぶことが重要です。
    ここからは、ワイヤー矯正のデメリットについて解説します。

    1.痛みを伴うことがある

    装置を付け始めたばかりの頃は、痛みや違和感が生じることがあります。中には、歯が浮いていると感じる方もいらっしゃるでしょう。マウスピース矯正に比べてこのような症状が出やすいですが、1週間~10日程度で徐々に収まります。また治療中もひと月に1回来院していただき、装置の調整をします。その際も、数日間は痛みが生じることがあります。
    さらに、食事の内容によって痛みが起こる方もいらっしゃいます。必要に応じて、ゼリーやおかゆなどの軟らかいものを口にしましょう。我慢できない痛みの場合は、痛み止めの服用をおすすめします。

    2.装置が目立ちやすい

    ワイヤー矯正にはブラケットを表面に装着する「表側矯正」と、裏側に装着する「裏側矯正」があります。前者は装置が目立ちやすいため、近距離で見ると治療中であることが第三者に知られるかもしれません。中には「クリアブラケット」や「ホワイトワイヤー」という、目立ちにくい見た目のワイヤー装置もありますが、費用が加算される場合が大半です。費用をなるべく安く抑えたい方には、難しい選択となるでしょう。

    3.セルフケアがしにくい

    ワイヤー矯正では、ワイヤーを歯に固定して生活します。食事や歯磨きのときも取り外しができないため、食べ物のカスが詰まったり磨き残しが生じやすくなったりするでしょう。矯正中にむし歯や歯周病に感染した場合は、矯正を中断して治療を行わなければならないケースもあります。スムーズに歯並びを整えるためには、日々の丁寧な歯磨きが欠かせません。
    歯科医院で指導されたブラッシングの手順や方法を徹底し、口腔内を清潔に保ちましょう。「ワンタフトブラシ」など、ヘッドが小さめで小回りがききやすい歯ブラシを使用するのがおすすめです。

    4.装置が外れることがある

    ワイヤー矯正に用いるブラケット装置は、強い衝撃や硬いものに弱いという性質があります。何かの拍子にブラケット装置が外れた場合、ご自身で再度付け直すことができません。歯科医院へ行かなければならず、少々手間がかかってしまいます。
    マウスピース装置にも割れたり欠けたりするリスクがありますが、着脱はご自身でできるため日頃の手入れが簡単です。

    5.着脱ができない

    一度装着した装置は、基本的に治療が終わるまで外せません。症例によっては歯科医院で一時的に外すことがありますが、患者さまご自身の意思では外せない仕組みです。
    装置と歯の間に食べ物カスが詰まっても、むやみに爪楊枝などを使うと装置が外れる恐れがあるため注意が必要です。歯ブラシやうがいで取り除きましょう。

    2022.06.10

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    綺麗な歯茎になる!歯茎ホワイトニングってなに?

    歯茎が黒くなることで健康に見えなくなったり、歯のホワイトニングを実施しても歯茎が対照的に黒さが目立っていると悩んでいる方が多くいらっしゃいます。ホワイトニングは、歯以外にも歯茎に対して施すことが出来ます。歯茎治療の技術は歯肉ホワイトニングやケミカルピーリング、ガムピーリングと言った様々な名称がございます。

    歯茎ホワイトニングは黒く変色した歯茎を綺麗なピンクの色をした歯茎に変えることができ、ホワイトニングによって白くなった歯をより綺麗に目立たせることにも有効です。それにより、外見も若々しくなり、口周辺が綺麗になることで顔の印象も高めることにも繋がります。

    歯茎ホワイトニングの手順について知ろう

    ホワイトニング前の事前準備

    歯茎ホワイトニングを施術する為の事前準備について解説します。最初に歯のクリーニングを実施して、歯垢や歯石を取り除き歯茎の炎症を弱めます。虫歯があるケースでは薬剤が浸透して痛みを感じたり、神経に悪影響を与える場合があるので、ホワイトニング前に改善します。

    歯周病に関しても歯茎の状態が悪化しているとホワイトニングが施せない要因になります。その為、変色の要因が歯周病にあるケースはホワイトニングでは効果が発揮できませんので、歯周病の治療を先に実施しましょう。以上のように口内環境を整えてから、歯茎ホワイトニングの治療に移ります。

    歯茎ホワイトニングの治療内容

    実際に歯茎をホワイトニングする施術内容についてご説明しまう。初めに歯肉の表面を乾かして、それ確認できたら表面に麻酔をします。麻酔の効果が出てきたら歯肉の表面に塗った麻酔薬を綺麗に流します。その後にホワイトニング剤を塗っていきます。薬液が少しずつ歯茎に反応して、歯肉が白く変わります。塗った薬液を無水アルコールで中和して初日の治療は終了です。

    治療後最長1週間程度で歯肉の状態が少しずつ変わり、薬液を塗っていた歯肉に薄い膜のようなものが現れます。この膜が無くなるとその下にピンク色の新たな歯肉が現れます。歯茎の状態が安定してきたら歯科でしっかり確認をしましょう。ホワイトニング効果が満足に得られていないケースでは改めてホワイトニングを行います。これらが歯茎をホワイトニングする治療の全体像です。

    なぜ歯茎は変色するのだろうか

    被せ物などによる色の変化について

    虫歯治療を通して、歯に被せ物や詰め物を使うケースは多々ありますが、保険診療で使われる金属の詰め物などの場合、変色の要因になることがあります。例えば、金属の色が歯茎から透けることで黒く映ったり、金属が溶けて歯茎の色が変わったり、金属を加工した際の細かい粒子が歯茎に蓄積することにより色が変わったりもします。

    このケースでは歯茎のホワイトニングで解決することは難しいですが、歯茎に付いた金属を省いたり、詰め物や被せ物をセラミック素材のものに変更することにより変色を回復させることが可能です。セラミック素材は歯茎の色の変化の回復以外にも、自然歯に近い外見を表現できるので、見た目の良さを追求される方には推奨しております。

    歯茎ホワイトニングに適さないケース

    歯茎のホワイトニングが効果的なのは、メラニン色素の蓄積が要因で歯茎が黒くなっている場合です。歯茎の色が別の要因のケースでは、敵さないこともあります。
    例えば、歯茎の色が生まれつきのものであったり、歯周病が要因での歯茎の変色、詰め物などに使われている金属の影響による変色です。

    歯茎のホワイトニングに使われる薬剤についてアレルギーをお持ちの人や妊娠している方、お子さま、高血圧等の持病のある方、その他病気で薬を服用している方は歯茎ホワイトニングの治療は控えましょう。

    2022.05.30

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    常に歯を綺麗に!原因別にケア方法を知ろう

    ①被せ物や詰め物の汚れに対するケア方法

    歯の治療をする上で、詰め物や被せ物を装着している方は、自らの歯と同じように時間による劣化によって汚れが蓄積されていきます。特に、前歯に使用されている素材は汚れが外から目立ちやすいものが多々あり、飲食物に接触する機会も多い箇所なので汚れを意識してしまうケースも多々あります。詰め物・被せ物の汚れへのケア方法は、歯科医院で相談をして詰め物や被せ物の調整を行います。例えば、劣化が比較的少なく表側の汚れだけであれば医院で簡単に綺麗に出来ますが、劣化や汚れが蓄積されているケースでは再度詰め物を作成する必要が出てきます。以上の選択は自分自身では困難ですので、歯科医院でしっかり相談してみましょう。詰め物や被せ物の汚れが普段から気になる方はセラミックを推奨します。自由診療ではありますが一般的な治療に使用されている材料よりも汚れや劣化に丈夫で、外見もとても自然です。

    ② ホワイトニングによるケア方法

    一部の抗生物質の影響で歯の表面の色が変わるケースがあります。この症状は専門用語でテトラサイクリン歯と言われています。そして乳歯の時期、骨の内部で永久歯が出来上がる途中にテトラサイクリング系の抗生物質を使用すると、その影響により歯の色が変わってしまう場合があるのです。

    灰色のような色が特徴で、人によって茶色や黄色のような様子も見られます。ちなみに、歯の表面の汚れとは異なるので、ブラッシング等の対策では改善することができません。抗生物質による歯の変色の場合は、基本的に、ホワイトニングの効果はあまり綺麗に表れないと言われます。その為、一つ目にご説明した被せ物などで改善するケースが一般的です。

    抗生物質による変色は 1 本の歯のみでは収まらないという特徴がある為、多数の歯を一緒に白くすることが出来るホワイトニングは、試してみる事も出来ます。事前に治療法の良い点や注意点をしっかり把握して、歯科医師と話し合って自分自身の口内環境に合わせた方法を選びましょう。

    ③喫煙による汚れをケアする方法

    喫煙の継続によるヤニによる汚れは、色の付きやすさや粘度が強力で頑固な汚れの為、一般的なブラッシングではなかなか対処することが出来ないケースがあります。つまり、一旦付着したヤニの対応に推奨しているのがタバコの汚れのヤニを取り除く機能を併せ持っている電動歯ブラシの活用です。通常のブラッシングでは装置ならではの振動や音波でヤニ汚れをしっかり取り除くことが出来ます。

    ヤニを取り除く力に優れた歯磨き粉を使用することも有効ですが、歯の表面にダメージを与えやすいので、用いる際には注意をしましょう。そして、繰り返しですが歯科医院で実施するケアを行うと、頑固なヤニ汚れも隅々まで取り除くことが可能です。歯の表面も丁寧に仕上がるので、ヤニ汚れも付着しにくいです。

    ④日頃のブラッシングによるケア

    歯の汚れといえば、歯垢が代表的です。歯垢は、多くの細菌を主に構成される粘性のあるもので、主に食べカスに細菌が付くことによって発生しまう。例えば、虫歯や歯周病、口の臭いなどの要因になるので可能な限り日頃から対策することが大切です。毎日食事をすることが基本である為、発生し続けるプラークを避けることは難しいです。その為、歯垢の一般的な改善方法は日頃のブラッシングです。食べカスが残らないように、歯の隅々まで丁寧に歯ブラシを行き届かせ、デンタルフロスや歯間ブラシと言ったアイテムも併用し、歯ブラシで取り除けない箇所や汚れも常に綺麗にすることが歯垢発生の予防になります。
    そして、定期的に歯科医院で検査をして日頃のブラッシングで食べ残しが無いかチェックしましょう。また、歯科医院で正しいブラッシング法を学ぶことも大切です。

    2022.05.20

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    マタニティ歯科で妊婦の方も歯を健康に!

    マタニティ歯科を知ろう

    マタニティ歯科ってなに?

    マタニティ歯科とは、妊婦さんを対象に行う歯科治療を指します。マタニティ歯科は保険診療で対応することができ、妊婦さんの診療も可能です。そして、マタニティ歯科に対応している歯科医院は、妊婦さんが起こしやすい歯の問題や改善策などを知っている歯科医院と言えます。

    妊婦さんが治療しやすい時期

    妊婦さんの歯科治療をする場合、妊娠初期の1ヶ月から4ヶ月の時期や後期である9ヶ月以降以外の、安定期である5ヶ月から8ヶ月に治療をすることが、一番安全と言われています。このタイミングの治療は、妊婦では無い方と同じ歯科治療を施術することが可能です。また、その時には歯医者さんに妊娠中であることを伝え、できる限り、かかりつけの産婦人科の先生に、歯科治療が施術出来るかどうか、チェックしておきましょう。

    妊娠中に気をつけるべき歯科治療

    通常の歯科治療で使用されるレントゲンや麻酔は、胎児への悪影響も少なく使うことが出来るものです。しかし、痛み止めや抗生物質などの投薬をする治療は注意しましょう。具体例を挙げると、妊娠中の親知らずを抜く際は、可能な限りの応急処置を施して、出産後により具体的な治療をする方が良いでしょう。マタニティ歯科の場合、このようなリスクのある治療は実施しない為、保険診療を適用するのであれば、最初のカウンセリング時に妊娠中であることを伝えることが重要です。

    マタニティ歯科の検診について

     

    マタニティ歯科検診では、虫歯や初期虫歯などの状態をチェックしたり、歯石や歯茎の状態をチェックして、全体を確認します。

    初期症状の虫歯や歯周病の疑いを見つけることが出来れば、妊娠中の悪化するリスクを下げることが出来るので、その為の治療や更に悪化させないための適切なアドバイスを受けることが可能です。

    妊娠中も歯を健康に保とう

    妊娠中の方の中には、歯を白く維持したいという気持ちがあると思いますが、前述した通り、歯科医院で提供する過酸化水素系薬剤のホワイトニングは受けることが出来ません。妊娠期は歯の健康を失いやすいので、歯の健康を維持することにポイントを置きましょう。以下のとおり、妊娠中に考えられるリスクをしっかり把握して対応しましょう。

    細菌の赤ちゃんへの感染には注意する

    細菌により発症した虫歯や歯周菌は胎児にも感染するケースがあります。また、妊婦さんの重度の歯周病は早産の要因になります。そして、虫歯のある妊婦さんは出産後も注意が必要です。虫歯菌は生まれたばかりの赤ちゃんには発見されないもので、一番はお母さんの口から赤ちゃんへ感染するものなのです。妊娠中の口内環境が特に気にかかる方は、今までご紹介したマタニティ歯科を活用することは如何でしょうか。

    妊婦さんにオススメの口内ケア5選

    妊娠さんの初期のつわりの時期は、ブラッシングが行き届いていない場合が多いです。つわりがひどいケースでは、ブラッシングをイメージしただけで、気分が悪化してしまうという方もいらっしゃいます。全ての妊婦さんに繋がるような解決策はありませんが、以下のような口内ケアのポイント中から患者さまに適した解決策を模索してみて下さい。

    ①デンタルフロスなどで歯間を綺麗に

    ②マウスウォッシュで洗口を増やそう

    ③キシリトールガムで歯を丈夫に

    ④使いやすい歯磨き粉を探そう

    ⑤ブラッシングが困難な時は洗口しよう

    細菌による炎症が発生しやすいことを自覚しよう

    歯磨きの頻度が少なくなると、色々な細菌の元凶である歯垢が蓄積され、口内環境の悪化に結びつきます。そして、妊娠のタイミングに増加する女性ホルモンによってそれが活性化し、歯周炎を発症させる細菌もあります。妊娠中は虫歯や歯周炎の可能性が上昇するということを自覚しましょう。

    2022.05.10

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当院では「自分だったら、自分の大切な人だったらどうしたいか」と考えながら、患者さまの状況をしっかりとヒアリングし、納得のいく形で治療法を選んでいただいております。
ぜひ安心してご相談にいらしてください。

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