歯の白さが際立つ欧米人や芸能人に憧れて、歯の白さを出来る限り極めたいと思う方もいらっしゃるでしょう。ただし、やり過ぎたホワイトニングでは、反対に、白さが際立ちすぎて不自然な結果になるケースも考えられます。一体どこまでが自然で、どこからの白さが不自然なのでしょうか?

今回の記事では、ホワイトニングの方法や自然な白い歯の白さについてご紹介します。

ホワイトニングの方法について

ホワイトニングの効果について


濃度の高すぎるホワイトニングでは、不自然な白さになってしまう可能性もあるので、1度に2段階から4段階程度アップできるものを選ぶのがお勧めです。

歯科医院で施術するオフィスホワイトニングでは、一気に白さを上昇させるものもあれば、2回から3回程度の施術でA1に近づけるもの、1回の施術で1段階から2段階程度の白さをアップするものなど幅広くあります。

自宅でホワイトニングを行う場合

ホームホワイトニングとは、専用マウスピースを使用してホワイトニング剤を自ら毎日塗布するものです。オフィスホワイトニングと比較すると、薬剤の過酸化水素濃度が低いので、白くなるスピードは早くないですが、急に白くなってしまうリスクがなく、元の歯の色に戻る(後戻り)も少ないです。

毎日約2時間塗布して、2週間から4週間程度ホワイトニングを継続できれば、4段階程度は白さを向上させることができます。

歯科医院でのクリーニングについて

歯の表面の着色汚れであるステインやタバコのヤニなどを除去するだけであれば、歯科医院で提供するクリーニングでも十分に綺麗になります。特別なクリーニング装置を使ったPMTCと言われる歯石除去や、パウダーを混ぜた強い水流を使ったジェットクリーニングなどが行われます。

元々の歯の色が白い場合か、もしくは、ホワイトニングで白くなっている歯であれば、表面の汚れをクリーニングだけで、自然な白さが蘇ります。

自然な白い歯ってどのくらいの白さだろう


ホワイトニングによって白くし過ぎて不自然に見えるケースも考えものですが、どのくらい白いと不自然で、どのくらいまでなら、自然で美しい白さなのでしょうか。この様に白さの目安を具体的に知る上で役に立つのが、歯の白さを段階で表すシェードガイドです。

シェードガイドは様々メーカーから色々タイプのものが出ていますが、今回の記事では世界的に広く親しまれているVITAシェードガイドをベースにして、歯の白さについてご紹介いたします。

VITAシェードガイドについて

VITAシェードガイドとは、ドイツのVITA社で制作されたシェードガイドで、歯の白さの基準となる色味を、16段階の明るさで表現しています。各色の名称は下記に示す通りで、左側の値になるにつれて明るくなっていきます。

B1、A1、B2、D2、A2、C1、C2、D4、A3、D3、B3、A3.5、B4、C3、A4、C4

このアルファベットの意味は、色の系統を表しています。赤系をA、黄色系をB、グレー系をC、ダークブラウン系をDで表しています。同じアルファベットでは、数字が小さい方が明るくなります。ですので赤系の場合、明るい順にA1、A2、A3、A3.5、A4という順に並びます。さらに、AからDまでの全ての色を明るい順に並べ直すと、この順番になります。

日本人に合う歯の白さについて

日本人の一般的な歯の色は、A3かA3.5と言われています。A3であれば、シェードガイドでは9番目の明るさになる為、A3.5であれば12番目の明るさということになります。シェードガイドの中では、それほど明るくはありません。

それと比較すると、A2でも十分に明るい印象を相手に与えますし、自分自身でも白さを実感することが出来ます。そしてA1であれば、誰が見ても、自然な印象になり綺麗で美しい白さとなります。

ホワイトニングに挑戦する場合は、まずはA2、そしてA1を目指しましょう。これ以上白くしてしまうと、逆に不自然に見えてしまう可能性が大きくなります。

田島デンタルオフィス