歯茎が黒くなることで健康に見えなくなったり、歯のホワイトニングを実施しても歯茎が対照的に黒さが目立っていると悩んでいる方が多くいらっしゃいます。ホワイトニングは、歯以外にも歯茎に対して施すことが出来ます。歯茎治療の技術は歯肉ホワイトニングやケミカルピーリング、ガムピーリングと言った様々な名称がございます。

歯茎ホワイトニングは黒く変色した歯茎を綺麗なピンクの色をした歯茎に変えることができ、ホワイトニングによって白くなった歯をより綺麗に目立たせることにも有効です。それにより、外見も若々しくなり、口周辺が綺麗になることで顔の印象も高めることにも繋がります。

歯茎ホワイトニングの手順について知ろう

ホワイトニング前の事前準備

歯茎ホワイトニングを施術する為の事前準備について解説します。最初に歯のクリーニングを実施して、歯垢や歯石を取り除き歯茎の炎症を弱めます。虫歯があるケースでは薬剤が浸透して痛みを感じたり、神経に悪影響を与える場合があるので、ホワイトニング前に改善します。

歯周病に関しても歯茎の状態が悪化しているとホワイトニングが施せない要因になります。その為、変色の要因が歯周病にあるケースはホワイトニングでは効果が発揮できませんので、歯周病の治療を先に実施しましょう。以上のように口内環境を整えてから、歯茎ホワイトニングの治療に移ります。

歯茎ホワイトニングの治療内容

実際に歯茎をホワイトニングする施術内容についてご説明しまう。初めに歯肉の表面を乾かして、それ確認できたら表面に麻酔をします。麻酔の効果が出てきたら歯肉の表面に塗った麻酔薬を綺麗に流します。その後にホワイトニング剤を塗っていきます。薬液が少しずつ歯茎に反応して、歯肉が白く変わります。塗った薬液を無水アルコールで中和して初日の治療は終了です。

治療後最長1週間程度で歯肉の状態が少しずつ変わり、薬液を塗っていた歯肉に薄い膜のようなものが現れます。この膜が無くなるとその下にピンク色の新たな歯肉が現れます。歯茎の状態が安定してきたら歯科でしっかり確認をしましょう。ホワイトニング効果が満足に得られていないケースでは改めてホワイトニングを行います。これらが歯茎をホワイトニングする治療の全体像です。

なぜ歯茎は変色するのだろうか

被せ物などによる色の変化について

虫歯治療を通して、歯に被せ物や詰め物を使うケースは多々ありますが、保険診療で使われる金属の詰め物などの場合、変色の要因になることがあります。例えば、金属の色が歯茎から透けることで黒く映ったり、金属が溶けて歯茎の色が変わったり、金属を加工した際の細かい粒子が歯茎に蓄積することにより色が変わったりもします。

このケースでは歯茎のホワイトニングで解決することは難しいですが、歯茎に付いた金属を省いたり、詰め物や被せ物をセラミック素材のものに変更することにより変色を回復させることが可能です。セラミック素材は歯茎の色の変化の回復以外にも、自然歯に近い外見を表現できるので、見た目の良さを追求される方には推奨しております。

歯茎ホワイトニングに適さないケース

歯茎のホワイトニングが効果的なのは、メラニン色素の蓄積が要因で歯茎が黒くなっている場合です。歯茎の色が別の要因のケースでは、敵さないこともあります。
例えば、歯茎の色が生まれつきのものであったり、歯周病が要因での歯茎の変色、詰め物などに使われている金属の影響による変色です。

歯茎のホワイトニングに使われる薬剤についてアレルギーをお持ちの人や妊娠している方、お子さま、高血圧等の持病のある方、その他病気で薬を服用している方は歯茎ホワイトニングの治療は控えましょう。

田島デンタルオフィス