院長・スタッフブログ

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    歯周病チェックと改善方法について

    自分自身が歯周病かどうかを判断するチェック方法や歯周病の原因について皆様はご存知でしょうか。実は成人の30歳以上の約80%が歯周病になっていると言われています。今回の記事では、まず自分で歯周病か判断するためのチェック方法を解説し、その後に歯周病の原因と改善方法についてご紹介します。ぜひ歯周病に関する不安解消にご活用ください。

    歯周病簡単チェック!

    以下の10項目の内、チェックが無い方は普段から口腔内を清潔に保っている方です。ただし、無症状であっても歯周病が進行する場合も考えられるので、歯科検診を年1回は受診するを推奨いたします。中等度以上に歯周病が進行している可能性がある方は、チェックが4~5個以上の場合です。歯科医院で早期に歯周病の治療を受けましょう。一つでもチェックが付いた場合には、歯周病の可能性があるため、重症化してしまう前に歯科医院で治療を受けることをお勧めいたします。

     

     

    歯肉チェック3箇所

    ①腫れ上がって赤くなっている歯肉がある

    ②歯肉が徐々に細くなり、歯が長く見える気がする

    ③歯肉から出血や膿のようなものが出てくる

    口腔内チェック3箇所

    ④誰かに口の臭いを指摘された、もしくは自分自身も臭いを感じる

    ⑤口腔内のネバつきを早朝に感じる

    ⑥歯磨きをするといつも出血する

    歯の全体チェック4箇所

    ⑦歯の間が広く食べ物が挟まる

    ⑧歯が浮いて軽い感じがする

    ⑨歯列がU字型から変形している

    ⑩触ると動く歯が出てきた

    歯周病になるとどうなるの?

    歯周病は細菌の感染によって起きる炎症性疾患で歯肉の辺縁が炎症により赤く腫れたりします。それにより、歯を支えている骨だったり、歯の周りの歯肉が溶けてしまう病気のことを呼びます。歯肉溝という歯肉と歯の境目の汚れが歯磨きで落ち切らない場合は細菌が繁殖しますが、痛みを感じることが少なくその状態を放置してしまう可能性もあります。最寄りの歯科医院などでの定期検診や日頃感じている違和感などで早期に発見・治療が出来ると良いでしょう。細菌が繁殖したり赤く腫れている状態を放置せず早めに対処することで、膿が出てきて歯が動いてしまったり、抜歯をしなければいけない程に深刻になるケースを回避することに繋がります。

    歯周病はなぜ起きるのだろう

    「甘いものを摂りすぎると虫歯になる」と良く言われますが、その理由は糖類を多く摂り過ぎると口腔内にいる400種類〜700種類の細菌が悪さをする為です。細菌が粘着性の物質を発生させ歯の表面に付着したものを、歯磨きで不十分で取り除けなかったものをプラークと呼びます。うがい程度では取り除けなくなったプラーク1mgの中には約10億もの細菌が存在していると言われています。その中には先程の粘着性物質を出す細菌など、歯周病やむし歯の原因になる細菌が含まれている可能性があります。プラークをそのまま放置してしまうと、歯肉への炎症を引き起こし最終的には骨を溶かしてしまうことになりかねません。プラークを定期的に除去して放置しないことにより、歯石と言われるプラークが少しずつ硬くなって歯の表面に強力に付着する物質に変化することを防ぎます。そのように予防することで、通常のブラッシングだけでも清潔な口腔内を保つことが可能です。歯石の中やその周囲に細菌が侵入したり、毒素を周辺に出すような危険な状態を未然に防ぐことが出来ます。

    歯周病はどのように改善するのか

    歯周病は現代普及している治療手順である予防、診断、治療、メンテナンスの順番で対処することが可能です。少し前までは歯周病にかかってしまったら治らないと言われていたが、研究者たちが歯周治療の進化を徐々に進めたおかげで、先程の治療手順を用いて進行を止めることが出来るようになりました。歯石を作り出すプラークを増やし留めてしまうと、健康的な歯を維持出来なくなります。その為にも4つのポイントをご紹介いたします。

    ①歯科衛生士による定期的なクリーニングを継続して行うことにより、歯磨きの癖などで自分では磨き残しがある場合でも口腔内を綺麗に保ち続けることが出来ます。

    ②歯科衛生士に頼ることも大切ですが、口腔内はプラークが存在しない綺麗な環境を整えることが最も大切ですので、基本的には出来る限り歯の隅々まで磨く正しい方法を自ら継続することが大切です。

    ③既に歯石になってしまった部分に関しては歯科医院などで歯肉の内部まで入り込んだ全て除去しましょう。また、歯石の原因になる細菌について全て取り除きましょう。

    ④歯周病が悪化し、解けてしまった骨や既に傷ついてしまった歯肉は出来る限り治療し、元の健康的な歯肉に近づけると良いでしょう。

     

    2023.09.30

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    歯ぎしりの原因と対策を解説

    はじめに歯ぎしりチェックをしましょう

    睡眠中の歯ぎしりは、自分自身で自覚しづらいことがあります。

    身内の方に寝ている時の歯ぎしりを確認してもらえれば確実ですが、その方法以外にも以下のチェックに当てはまる場合は歯ぎしりの可能性があります。

    ・歯が割れてしまったり欠けてしまったりする

    ・噛んだような跡が頬の内側に残っている

    ・無自覚に歯を食いしばって集中している時がある

    ・起床時に奥歯に痛みを感じる

    ・アゴに痛みや疲れを起床時に感じる

    ・普段から肩こりや頭痛がある

    歯ぎしりが起きる理由3選

    明確に歯ぎしりが起きる理由は明らかになっていませんが、今からご紹介する3つの理由が原因で歯ぎしりが起きる可能性があります。

    1.歯の噛み合わせが悪い場合

    寝ている際に歯ぎしりが起こる人の中には噛み合わせが悪い人もいらっしゃいます。

    理由は、噛み合わせによって一部の歯が強く刺激を感じるからです。他にも、被せ物や詰め物が噛み合ってない為、歯ぎしりの要因となる場合があります。その場合は、かかりつけ医にご相談しましょう。

    2.ストレスによる歯ぎしり

    ストレスによる歯ぎしりが原因の大半だと言われています。

    不安な気持ちや落ち込んでいる気持ちを解消する時に、睡眠中に歯ぎしりをする場合があります。

    この場合、ストレスは解消されますが、歯ぎしりをすることで歯に大きなダメージが加わっているときは歯科医院への相談を推奨しております。

    3.喫煙や飲酒が原因の歯ぎしり

    タバコやお酒と歯ぎしりの因果関係は明らかになっていません。しかし、タバコやお酒の成分であるニコチンやアルコールの撮り過ぎは、歯ぎしりの症状に悪影響を与えリスクがあると言われています。

    自分で歯ぎしりを対策する場合

    先程ご説明したとおり、歯ぎしりの要因の大半がストレスと言われております。つまり、自分で歯ぎしりを対策する場合はストレスの軽減が一番有効です。

    例えば、寝る前に好きな趣味をする時間を確保したり、ヨガやストレッチ、散歩など自分に適応したストレス発散法を見つけてみましょう。

    また、タバコやお酒の量を減らすことで歯ぎしりが減少する場合があります。

    寝る時に気をつけることは、仰向けで出来るだけ低めの枕で寝るようにしましょう。うつ伏せや横向きで寝ると顎や歯を圧迫し、歯ぎしりの状態をさらに悪くする可能性があります。

    歯科医院で歯ぎしりを治療する場合

    ストレスが要因で歯ぎしりが起きる場合が多いですが、現代でストレスを減らしていくことは難しいです。

    日々の日常生活のストレスを出来るだけ減らすことを心掛けて頂き、併せて、歯が歯ぎしりによって少しずつ減ってしまうことを防ぐ必要があります。

    その防止策として、歯科医院では主に「ナイトガード」というマウスピースを使用した対策がメインになります。

    1.補綴(ほてつ)治療や矯正治療で改善する

    補綴治療とは被せ物や詰め物の高さが合っていない場合に、それを交換・調整することを言います。

    そうすることで、歯の一部に力が加わることが無くなるので歯ぎしりの解消に繋がることがあります。

    補綴治療の他にも矯正治療という歯列の歪みを整える治療方法もあります。こちらの治療でも歯ぎしりを軽減できる場合があります。

    2.歯ぎしりを予防するナイトガードって何?

    ナイトガードとは、寝るときに歯科医院で型をとって作り上げたマウスピースを装着して、歯の強い力からアゴや歯を守る治療法です。

    これを使用すれば、睡眠中に歯ぎしりが起きたとしても、歯がすり減ったり割れてしまったりすることを防ぐことができます。

    また、ナイトガードは患者様に併せた型に調整することが出来る為、形状や硬さにこだわることで、歯ぎしり自体の回数を減らすことにも繋がります。

    ナイトガードを使用すると歯ぎしりによる音も消すことが出来ます。

    2023.09.10

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    歯列矯正って痛そうだから無理!?痛みがでるタイミングと対処法をご紹介

    歯列矯正は歯並びを整えるための効果的な治療法ですが、矯正装置を身に着けると痛みが伴うというイメージを持つ人も多いかもしれません。しかし、矯正治療はその結果に見合った痛みを伴うものであり、痛みを適切に管理することで快適に治療を受けることが可能です。この記事では、歯列矯正に伴う痛みのタイミングや対処法について詳しくご紹介します。

    歯列矯正に伴う痛みの理由

    歯列矯正には矯正装置を使用して歯の位置を変える過程が含まれます。矯正装置の力によって歯が移動する際、周囲の歯茎や歯根膜に一時的な圧力や緊張がかかります。このプロセスが痛みを引き起こす主な理由です。痛みは個人差があり、一時的なものであることが多いですが、初めて矯正装置を装着したり、調整が行われる際に特に感じることが多いです。

    痛みがでるタイミング

    1. 装着直後: 矯正装置を初めて装着した直後は、歯に圧力がかかるため、痛みを感じることがあります。特に最初の数日間は違和感や痛みが強くなることがありますが、徐々に慣れていきます。
    2. 調整時: 矯正治療の過程で定期的に歯の調整が行われます。歯の位置を変えるために矯正装置に新たな力がかかると、一時的に痛みを感じることがあります。
    3. ワイヤー交換時: 矯正治療ではワイヤーを交換することがあります。新しいワイヤーが装着される際にも歯に新たな圧力がかかり、一時的な痛みを引き起こすことがあります。

    痛みの対処法

    痛みを適切に管理することで、歯列矯正治療をより快適に進めることができます。以下に痛みの対処法をいくつかご紹介します。

    1. 食事の選択: 装着直後や調整後は食事の選択に気をつけましょう。柔らかい食べ物や液体の食事が痛みを軽減するのに役立ちます。
    2. 痛み止めの使用: 歯科医の指示に従って、痛みを軽減するための市販の痛み止めを使用することができます。ただし、過剰な使用は避けましょう。
    3. 保冷剤の利用: 装着部位に軽く保冷剤を当てることで、痛みを和らげることができます。保冷剤は直接肌に触れないようにして使用しましょう。
    4. 塩水うがい: 温かい塩水を使ってうがいをすることで、歯茎の炎症を軽減する助けになります。
    5. 柔らかい歯ブラシの使用: 矯正装置の周囲の歯茎を傷つけないように、柔らかい歯ブラシを使用して歯磨きを行いましょう。

    痛みの持続期間と注意点

    痛みは個人差があり、通常は数日から数週間程度で軽減していきます。痛みが強く続く場合や症状が悪化する場合は、歯科医に相談することをおすすめします。また、矯正治療を行う際には歯科医の指示に従い、定期的な調整とケアを行うことが重要です。

    まとめ

    歯列矯正治療には一時的な痛みが伴うことがありますが、その痛みを適切に管理することで治療を快適に進めることができます。痛みは主に装着直後や調整時に感じることが多いですが、食事の選択や痛み止めの使用、保冷剤の利用などを通じて痛みを軽減することができます。歯列矯正治療を検討している方は、歯科医と相談し、治療に伴う痛みに対する適切な対処法を学びましょう。

    2023.08.30

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    効果抜群!小児歯科で注目の虫歯予防方法「シーラント」

    健康な歯は子どもたちの成長と発達にとって極めて重要ですが、虫歯は小さな患者たちの口腔健康に深刻な影響を及ぼす可能性があります。しかし、最近では歯科界で「シーラント」という虫歯予防方法が注目を集めています。この記事では、小児歯科における虫歯予防方法としての「シーラント」について詳しく解説します。

     

    虫歯の問題と予防の重要性

    虫歯は、子どもたちの歯にとって大きな脅威です。甘いものや食事の摂取、不十分な歯磨きなどが原因で、歯に穴が開いてしまうことがあります。虫歯が進行すると、歯が失われる可能性があり、それに伴う口腔機能や自信の喪失が懸念されます。

    虫歯の予防は、歯科ケアの基本です。定期的な歯科検診や適切な歯磨き、健康的な食事などが虫歯を防ぐための重要な手段ですが、これに加えて「シーラント」という方法が注目を浴びています。

    シーラントとは?

    シーラントは、虫歯予防のための効果的な方法の一つです。シーラントとは、歯の咬合面や溝に薄いプラスチック樹脂を塗ることで、食べかすや細菌が歯に付着しにくくなるバリアを作る方法です。主に奥歯の奥深い溝に適用され、歯ブラシの届きにくい部分を保護する役割を果たします。

    シーラントの効果

    シーラントは、子どもたちの虫歯予防に非常に効果的な方法とされています。以下にその効果を紹介します。

    1. 食べかすや細菌の付着を防止: シーラントは歯の溝や凹凸部分を平滑に覆うため、食べかすや細菌が付着しにくくなります。これによって虫歯の発生リスクが低減します。
    2. 予防的なアプローチ: シーラントは既に虫歯が進行している歯には適用されないため、虫歯の発生を未然に防ぐ予防的なアプローチとして有効です。
    3. 簡単な処置: シーラントの施術は簡単で痛みを伴わず、歯を削る必要もありません。子どもたちにとっても負担が少ない方法です。

    シーラントの適用時期

    シーラントは、奥歯が生え揃ってから数年後に施術することが一般的です。乳歯のうちで特に奥歯に適用されることが多く、乳歯が生え変わって永久歯が生え揃うまでの間に行われることが多いです。

    シーラントの施術プロセス

    シーラントの施術は以下のようなプロセスで行われます。

    1. 歯の清掃: 歯科医は歯をしっかりと清掃し、表面の汚れやバクテリアを除去します。
    2. 歯の乾燥: 歯を乾燥させるためにコットンなどを使用し、樹脂の密着性を高めます。
    3. プラスチック樹脂の塗布: 特別なプラスチック樹脂を歯の咬合面や溝に塗布し、硬化させます。
    4. 最終調整: 樹脂が硬化した後、歯科医は必要に応じて樹脂の形状を調整し、適切な噛み合わせを確保します。

    まとめ

    シーラントは小児歯科において虫歯予防の有効な手段として注目されています。虫歯予防に取り組むためには、歯科医と相談しながら最適な予防方法を選択することが大切です。シーラントの施術は子どもたちの歯の健康を守るための一つの選択肢として考える価値があります。将来の口腔健康を守るためにも、早い段階から予防に取り組むことをおすすめします。

    2023.08.20

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    インプラントにかかる期間ってどのくらい?治療法や痛みは?

    失った歯を取り戻すための方法として、インプラントが注目されています。インプラントは、人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。しかし、インプラント治療には期間や痛みの面で患者に疑問が生じることもあります。この記事では、インプラントにかかる期間、治療法、および痛みについて詳しく解説します。

    インプラント治療の基本的なステップ

    インプラント治療は複数のステップから成り立っており、以下に基本的なプロセスを紹介します。

    1. 診断と計画: インプラント治療は患者の状態に合わせて計画されます。歯科医は口腔内の詳細な検査や歯科レントゲンを行い、顎の骨の状態やインプラントの配置を決定します。
    2. 手術: インプラントの埋め込みは手術として行われます。まず、局所麻酔が施され、顎の骨にインプラントが挿入されます。その後、骨とインプラントが結合する時間を与えるために、数ヶ月の癒しの期間が必要です。
    3. 人工歯の取り付け: インプラントが骨に十分に結合した後、人工歯(クラウン)が取り付けられます。人工歯は患者の歯に合わせて形状や色調を調整して作成され、自然な見た目を実現します。

    インプラント治療の期間

    インプラント治療の期間は個人によって異なりますが、一般的なガイドラインを見てみましょう。

    • 診断と計画: 通常、診断と計画には数週間から数ヶ月かかることがあります。これは患者の状態や治療計画によって異なります。
    • 手術と癒しの期間: インプラントの手術後、骨とインプラントが結合するまでの癒しの期間は約2〜6ヶ月かかることが一般的です。これはインプラントが安定して受け入れられるための重要な段階です。
    • 人工歯の取り付け: 癒しの期間後、人工歯を取り付けるためのアバットメント(接続部品)の設置や歯の印象を取るための手順が行われます。その後、歯科技工士が人工歯を製作し、取り付けのための準備が整います。

    インプラント治療における痛み

    インプラント治療に伴う痛みは、個人差がありますが、一般的には軽度から中程度の痛みが数日間から数週間続くことがあります。主な痛みの要因は以下の通りです。

    1. 手術時の痛み: 手術の際に局所麻酔が施されますが、手術部位の腫れや違和感、痛みが数日間続くことがあります。
    2. 癒しの痛み: インプラントが骨と結合する過程で、軽度な痛みや違和感が生じることがあります。
    3. 人工歯の取り付け時の痛み: 人工歯が取り付けられる際に、歯茎に対する一時的な違和感や痛みが生じることがあります。

    痛みの管理と注意点

    インプラント治療に伴う痛みは、鎮痛薬の使用や歯科医の指示に従ったケアによって管理できます。手術後の絶対安静や、指示された食事制限を守ることも重要です。また、適切な口腔ケアを行うことで、感染リスクを低減し、治療の成功に向けて努力しましょう。

    まとめ

    インプラント治療には診断と計画、手術と癒しの期間、人工歯の取り付けなど複数のステップが含まれます。期間は患者の状態や治療計画によって異なりますが、一般的に数ヶ月から半年以上かかることがあります。痛みも治療の過程で生じることがありますが、適切な鎮痛薬とケアによって管理できます。インプラント治療は、歯を失った際の持続的な解決策として考える価値があります。治療の詳細については、歯科医との相談をおすすめします。

    2023.08.10

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    口ゴボの治療とは?

    口ゴボは、横から見た時に口元がモコッと盛り上がってしまっている人を指します。
    日本人などのアジア人に多い顔つきで、コンプレックスになってしまっている人も多いです。
    原因は、不正咬合です。
    歯列矯正を受ければ、歯並びとともに口元がスッキリして、コンプレックスの解消に繋がります。

     

     

    原因は上顎前突

    口ゴボの主な原因は、上顎前突、いわゆる出っ歯です。
    上の歯のみ出っ歯になっている方もいれば、下の歯も前に出る下顎前突がみられる方もいます。
    歯が前方に出るのは、前歯が正しい位置や方向に生えなかったことや、指しゃぶりのクセ、舌で前歯を押すクセ、骨格的な問題など、さまざまな原因があります。

     

    口ゴボがもたらす悪影響

    審美性の問題

    口元の膨らみの他、綺麗なEラインを描けないこと、鼻の下が長く見える、出っ歯など、見た目のコンプレックスを抱える人が多いです。
    常に口元が気になったり、笑顔になるのが怖いという患者さまもいます。

     

    虫歯や歯周病になりやすい

    口が閉まりにくく、口腔内が乾燥しやすいです。
    乾燥している口腔内は、唾液による自浄作用がはたらかず、細菌の温床となります。
    虫歯や歯周病になりやすくなるため、念入りなお手入れが求められます。

     

    顎関節症や消化器疾患のリスクが高まる

    口ゴボの方は噛み合わせが悪い状態であるため、顎関節への負担が大きく、顎関節症のリスクが増します。
    また、食べ物を上手く歯で噛み切ることができないため、胃腸への負担にもなり、胃や腸に症状が出てしまうこともあります。

     

    口ゴボの治療法

    マウスピース矯正(インビザライン)

    マウスピース矯正をして、口ゴボの原因である上顎前突や下顎前突を治す方法です。
    インビザラインで使用するマウスピースは透明で目立ちにくいため、口ゴボを気にされている方のネックになっている審美性の心配が少ないです。
    症例に応じて、ワイヤー矯正を併用することもあります。

     

    セラミッククラウン

    軽度の上顎前突、下顎前突は、前歯を削ってセラミッククラウンを被せる治療法もあります。
    矯正とは違い、時間がかからず、歯の形や色を自然に整えることができます。

     

    ワイヤー矯正

    ワイヤー矯正は、歯列矯正の中でも昔からある治療法の1つです。
    ブラケットとワイヤーを使用しますが、この装置を歯の表面につけるか裏面につけるかで審美性が大きく異なります。
    審美性が気になる方には、表側矯正よりも裏側矯正がおすすめですが、表側矯正の方が矯正の期間が短くなりやすいです。

     

    口ゴボ治療に関するよくある質問

    Q1.矯正が完了すれば、横顔が綺麗に整いますか?

    鼻と顎を結んだラインが唇に触れない「Eライン」を描くことができるようになります。
    口元が適度に引っ込めば、横顔がスッキリとするので、小顔効果にも期待できます。

     

    Q2.口ゴボは自力で治せますか?

    口ゴボは歯列矯正の他、美容外科手術などの方法で治すのが一般的です。近年は、歯を削ってセラミッククラウンを被せる方法もありますので、選択肢は増えてきているといえます。
    このように自力で治すのはなかなか難しいですが、歯を舌で押す、口呼吸、頬杖などの悪癖を改善することで、悪化することは防げます。
    ただ、現状の出っ歯や口ゴボの改善にはならないので注意してください。

     

    Q3.口ゴボはマウスピース矯正でも治りますか?

    先述の通り、口ゴボはマウスピース矯正で治すことができます。
    当院でおすすめしているのは、「インビザライン」です。世界100カ国以上、800万人以上の患者さまの歯並びを改善してきた実績のある治療法です。
    インビザライン最大のメリットは透明のマウスピースを用いることで、審美性を保ちながら歯並びの治療ができる点です。
    是非、お気軽にご相談ください。

    2023.06.20

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    インビザラインの装着時間が不安な方への対策方法

    インビザラインは、透明なマウスピースを装着して歯を動かすことができる矯正方法で、審美性が高いことから人気が高まっています。
    しかし、インビザラインのマウスピース(アライナー)で定められている1日の装着時間に不安を感じている方も少なくありません。
    今回は、インビザラインを検討中の患者さま向けに装着時間への対応方法をご紹介していきます。

     

     

     

     

    装着時間を守らないとどうなるのか?

    インビザラインの装着時間は、1日20~22時間以上が推奨されています。
    つまり、ほとんど1日中装着していただくような形になります。
    この装着時間を守らないと、歯に矯正力をかけることができなくなるため、治療計画通りに歯が動かせず、期間が延びてしまうことがあります。
    とくに新しいアライナーへ交換した際はしっかり装着していただかないと、治療への影響が大きくなるため注意してください。
    装着時間を守れず、マウスピースを着けていない状況が続くと、インビザライン自体が失敗で終わってしまうこともあります。
    マウスピースの作り直し、治療計画の立て直しは、追加の治療費が必要になるため、なるべく装着時間を守って、矯正を成功させ、理想の歯並びを手に入れましょう。

     

    装着時間を守るためのポイント

    装着時間が守れるか不安な方は、是非以下の方法をお試しください。
    また、ワイヤー矯正の場合は取り外しができないため、食事中も外せないワイヤー矯正のデメリットも頭の隅に置いておくと、より前向きに取り組めるのではないでしょうか。

     

    対策① スマートフォンを上手く使って管理する

    スマートフォンには、リマインダーやアラームの機能が備わっています。
    目覚まし代わりとして活用している方も多いと思いますが、インビザラインの装着時間を忘れないようにするためにも活用できます。
    例えば、食事前に外す時は「1時間後にアラーム」をして、着け忘れのないようにするなどの方法があります。
    スマートウォッチと上手く連動させると、より使いやすくなります。

     

    対策② マウスウォッシュや歯磨きシートを活用する

    出先で食事をする時になかなか歯磨きをするタイミングがなく、そのまま何時間も装着を忘れてしまうという方がよくいます。
    そんな時は、マウスウォッシュや歯磨きシートを使って簡易的に歯の清掃をし、ひとまずマウスピースを装着しましょう。

     

    対策③ 専用のケースに必ず入れて保管する

    例え、短い時間であっても外したマウスピースは必ず専用のケースに入れるようにしてください。
    歯磨きの間だけなど、机の上に置いておいたりすると、誤って落としてしまって破損するなどのトラブルを招く可能性があります。

     

    対策④ 1つ前のマウスピースを予備として持ち歩く

    マウスピース自体の強度はそこまでないので、何らかの理由によって壊れてしまうこともあります。
    また、出先で紛失してしまう可能性も否定できませんので、「1つ前に装着していたマウスピース」は予備として必ず持ち歩くことをおすすめします。

     

    それでも装着時間が不安な方へ

    上記の対策をもってしても、装着時間に不安のある方、時間が守れなかった方は以下の方法にも目を通しておいてください。

     

    20時間以上の装着を目指す

    推奨されている装着時間は、20~22時間以上といわれています。
    理想は、22時間以上装着することですが、20時間以上装着できていれば、矯正にほとんど影響することなく治療を進めることができます。
    学業、スポーツ、仕事、ライフスタイルによって決められた装着時間を守れそうにない場合は、何とか20時間以上を目指して進めていきましょう。

     

    マウスピースの交換時期をずらす

    装着時間が足りない日が続いてしまった場合は、歯に想定した矯正力がかかっていないということになるため、予定日にアライナーを交換しても上手く装着できなかったり、窮屈で痛みが出てしまうこともあります。

    そうした場合は、マウスピースの交換日を少し先送りにすることで対応していきます。
    このあたりは矯正歯科医と相談して決定しますので、ご自身で勝手に延長したりすることのないようにお願い致します。

     

    交換して3日間は必ず装着時間を守る

    インビザラインの矯正では、マウスピースを新しいものにしたときがとても重要です。
    そのため、交換して3日間経過するまでは、必ず最低でも20時間以上着けるようにしてください。
    交換時期はだいたい自分で把握して管理することとなりますので、食事会や飲み会といった用事を入れないようにすることもポイントです。

     

    歯磨きよりも装着時間を最優先にする

    インビザライン中は、食事の際に取り外し、歯磨きをしてから戻すというのがルールですが、どうしても歯磨きができない時は、マウスピースの装着を優先にしてください。
    食べカスが付着した状態でマウスピースで歯にフタをするのは虫歯や歯周病のリスクを高めますが、目的は「歯を動かすこと」ですので、強制効果を優先にするのが望ましいです。
    そういった状況をなるべく回避するためにも、歯磨きセットの他、マウスウォッシュや歯磨きシートを持ち歩くことを推奨しています。
    なるべく早く歯磨きをして、清潔な状態を保つことも忘れないようにしましょう。

     

    矯正歯科医に相談する

    ライフスタイル上、どうしても外している時間が長くなってしまう場合は、自分のライフスタイルも含め、どのように対処するべきか歯科医にご相談ください。
    今回ご紹介した対策は一部であり、この他にも対応策はあります。
    歯列矯正は、時間だけではなく、高額な費用をかけて行う治療法です。
    なるべく失敗のないように、お気軽にご相談ください。

     

    2023.06.10

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    高齢者は虫歯になりやすいの?

    大人は子どもよりも、むし歯になりにくいイメージがありませんか?
    確かにその傾向がありますが、年齢を重ねるにつれてむし歯の罹患リスクは徐々に高まります。
    その理由や対策について、記事の中で詳しく説明します。

     

     

    高齢者ほど罹患しやすいワケ

    主に、次の4つの理由が挙げられます。

     

    1.歯周病に罹患しやすいため

    歯根(歯と歯茎との境界部分)に生じるむし歯を「根面う蝕」と呼びます。加齢や歯周病で歯茎が下がり、露わになった根っこの部分が侵蝕されます。
    エナメル質で覆われていない部分なので、一度蝕まれるとあっという間に進行するでしょう。
    健康な歯だけでなく、以前被せ物をした歯の根に生じることもあるので気を付けてください。
    加齢とともに、歯茎が後退したと感じる方は危険のサインかもしれません。
    歯茎が下がると知覚過敏にもなりうるため、日頃から健診を受けて口腔状態をチェックしてもらうことが大切です。

     

    2.唾液の分泌量が減るため

    加齢とともに口周りの筋肉を動かさなくなると、唾液の分泌量が減ってドライマウスのリスクが高まります。
    またストレスの蓄積や、持病などが関わっている可能性もゼロではありません。
    唾液が減少すると、口の中の食物残渣を洗浄できなくなります。また初期むし歯の再石灰化が追い付かなくなり、重度のむし歯へとつながります。
    就寝前の落ち着いた状態で、唾液腺を軽く揉みほぐすとよいでしょう。耳や顎の下をやさしくマッサージし、唾液の分泌を促してください。

     

    3.補綴物の奥で二次カリエスが生じるため

    過去に治療したむし歯が再発することを「二次むし歯(二次カリエス)」と呼びます。
    再発リスクと年齢に関わりはありませんが、時間の経過とともに危険性が高まるため注意が必要です。
    二次カリエスになると、以前の補綴物をいったん外してから歯を大きく削らなければなりません。再びフタをすれば治療は終わりますが、場合によっては抜歯や抜髄を余儀なくされることもあるでしょう。
    ちなみに抜髄済みの歯が、再発時に痛むことはありません。一見よいことのように思えますが、進行するまで気付けず抜歯を強いられるケースもあるでしょう。
    健康な歯を少しでも長く使えるよう、日頃から予防に注力してくださいね。

     

    4.加齢とともにエナメル質が擦り減るため

    加齢とともに、歯の表面のエナメル質が少しずつすり減ります。酸に蝕まれやすい状態となり、あっという間にむし歯になるでしょう。加齢以外に、食いしばりや歯ぎしりといった悪習癖が原因になることもあります。

     

    二次カリエスを防ぐために

    むし歯は口の中で繁殖した細菌が歯を蝕むという、感染症の一種です。
    問題がある箇所を削って治療しても、口の中に多くのむし歯菌が残存しているとほかのところがダメになってしまうでしょう。
    有効な予防策としては、口腔内の細菌数を減少させるほかありません。
    日々のブラッシングでプラークを除去するとともに、歯科医院で定期健診を受けることがポイントです。
    ご自身で歯を磨くときは、天然歯と補綴物の境目を入念にケアすることが大切です。必要に応じてフロスや歯間ブラシを併用し、歯と歯の間のプラークなども欠かさず取り除いてください。歯質を強めるために、フッ素が配合されたマウスウォッシュや歯磨き粉を使うのもよいでしょう。
    定期健診を受ければ、口の中をチェックしてもらえるだけでなく、専用の機器で口腔内をキレイにしてもらえます。日々のブラッシングで落とせない歯石などは、プロの手によって取り除いてもらいましょう。

     

    まとめ

    高齢者がむし歯に罹患しやすい理由の一つに「加齢にともなう組織の衰え」が挙げられます。
    歯茎が下がって根っこが露わになると、知覚過敏の原因にもなりうるでしょう。噛む力が衰えると、脳への刺激が減って認知症のリスクが上がるという研究結果もあるようです。とにかく悪循環でしかありませんよね。
    お口の健康を保つために、日々の口腔ケアと定期健診の受診を徹底しましょう。

    2023.03.30

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    一度虫歯になると、治療してもまた虫歯になるの?

    突然ですがみなさんは、これまでにむし歯治療で詰め物や被せ物をしたことがありますか?
    一度治療したからといって、その歯が二度とトラブルにならないとは限りません。忘れた頃に、同じ箇所が蝕まれる可能性は大いにあります。
    詳しくは記事の中でお話しするので、気になる方はぜひご覧ください。

     

    むし歯は再発する?

    過去の治療歯が再度むし歯になることを「二次むし歯(二次カリエス)」と呼びます。
    これは、決して歯科医師の技術や経験の問題ではありません。
    1回目に治療を行った時点で、再発率はグッと上がっています。一度もトラブルを経験していない健康な歯に比べると、治療歯はどうしても再発しやすいのです。
    むし歯治療に使われる代表的な補綴物として、プラスチック製のレジンや銀合金が挙げられます。全額自己負担でよければ、自由診療でセラミックやジルコニア、金なども選択できるでしょう。
    いずれにせよ再発は、歯と補綴物の境界部に汚れが蓄積して起こります。材質の違いによってリスクの高さは多少左右されますが、二次カリエスの可能性が少なからずあることに変わりはありません。

     

    二次カリエスの注意点

    エナメル質の内側にある象牙質は、軟らかいため酸に蝕まれやすいのが特徴です。
    治療歯はエナメル質を失っているため、一度細菌が侵入するとあっという間に蝕まれてしまうでしょう。
    二次カリエスの場合、補綴物の内部で蝕まれていくのが大きな問題といえます。瞬く間に象牙質へ到達し、内部が痛むころには神経までもが蝕まれているでしょう。
    再発が疑われる場合、以前の補綴物を一度外して患部を削らなければなりません。抜髄を余儀なくされるケースも多く、場合によっては抜歯が必要となるでしょう。
    大切な歯を失くす可能性があると思うと、とても恐ろしい話ですよね。
    補綴物の材質選びなど、何か気を付けるポイントはあるのでしょうか?

     

    補綴物の材質と再発リスクの関係性

    材質による再発リスクの違いは、わずかながら存在します。
    例えば「金属製の銀歯」と「セラミック製の補綴物」を比較した場合に、再発リスクが高いのは前者です。
    歯へ密着させるときにセメントを使用するため、時間の経過とともに視認できないレベルのスキマが生じてしまいます。細菌が入ると、内部があっという間に蝕まれてしまうでしょう。高い技術を持った経験豊富な医師が治療を手掛けても、材質の経年劣化には抗えません。
    セラミック製の補綴物を密着させる際は、セメントに加えて接着剤も使用します。スキマが生じにくいため、再発リスクを最小限に抑えられるでしょう。

     

    適切な口腔ケアで再発を予防しましょう!

    むし歯菌はプラークに多く含まれているため、普段から適切な手入れを行うことが大切です。
    磨き残しが生じやすい箇所は一人ひとり異なるので、ご自身の歯列を把握したうえで適切なブラッシング方法を習得してください。
    そのためには数ヶ月おきに、歯科健診を受けることが大切です。ブラッシング指導だけでなく、専用の機器を用いたクリーニングも受けられるはずですよ。
    また「プラークチェッカー」というプロ用のアイテムを使用すれば、汚れが残りやすい箇所を一目で確認できます。
    日々の清掃が不十分な場所を重点的に磨けば、清潔な口腔状態をキープできるはずです。必要に応じて歯間ブラシやデンタルフロスを活用しながら、日頃の手入れを徹底しましょう。
    使用する口腔ケアアイテムに迷った場合は、かかりつけ医に相談してみてくださいね。

     

    まとめ

    過去の治療歯は、どうしても再発リスクが高くなります。抜髄や抜歯を避けるためにも、日頃の手入れを徹底して清潔な口腔状態を保ちましょう。数か月おきの定期健診も、忘れず受けるようにしてくださいね。

    2023.03.20

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    高血圧と歯の治療

    医療機関を訪れたときに、まず受付でお願いされるのが「問診票の記入」です。歯科医院も例外ではありません。
    その日に受診した理由や症状などを記入する部分に加えて、今まで罹患した病気や服用中の薬について尋ねられる項目があるはずです。
    実はこのような質問をされることには「今後の治療方針を決定するため」という、れっきとした理由が存在します。
    今回は「高血圧と歯科治療との関連」について詳しくお話しするので、心当たりがある方はぜひご一読ください。

     

    高血圧の基準

    まず心臓から全身に送り出された血液が、血管の壁を圧迫するときの力を「血圧」と呼びます。心臓の動きに合わせて起こる仕組みです。
    血圧には「上(収縮期血圧)」と「下(拡張期血圧)」とがあり、前者は心臓が収縮したときの最高血圧、後者は拡がった際の最低血圧を示します。
    高血圧だと診断されるのは、原則として「上が140mmHg以上」もしくは「下が90mmHg以上」のケースです。両方満たす場合も該当します。
    ちなみに自宅で計測する場合は、上記よりも5mmHg低い数値が基準となることを知っておいてください。

    治療時の注意点

    高血圧の方が治療を受ける場合は、次の2点に気を付けましょう。

    1.麻酔と抜歯

    麻酔薬には血圧を上昇させる可能性のある「血管収縮剤」が含まれており、歯科用の局所麻酔であっても注意が必要です。経過観察が必要なのは打った直後のみであり、仮に上昇してもすぐ戻るケースが大半です。しかしもともと血圧が高めの方は、とくに注意が必要です。
    薬で血圧がうまくコントロールされていれば問題ないでしょう。
    抜歯については、歯を抜いてしばらく経っても出血が続くリスクがあります。上の数値が160mmHgを超える方は、とくに気を付けましょう。
    治療前に降圧剤の服用状況を確認したり、安静時の血圧測定を定期的に行ったりすることが必要不可欠です。

     

    2.治療時の心的ストレス

    歯の治療は心身に負担がかかりやすく、正常な血圧の方でも突然高い数値が出るケースは珍しくありません。
    その症状に、なんと「白衣高血圧」という名称が付いているほどです。白衣を着ている医療従事者に接する緊張により「内因性カテコラミン(ドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリン)※」の数値が上昇することを指しています。
    (※副腎皮質から合成・分泌される神経伝達物質)
    副腎皮質に問題が起こって内因性カテコラミンが異常に分泌されると、発汗や頭痛、動悸や高血圧をもたらしパニック状態となるでしょう。
    田島デンタルオフィスではこのような患者さまに配慮して、治療中の負担をできる限り取り除くよう努めています。落ち着いた状態で治療を受けてもらえるよう取り組んでいますので、歯科医院が苦手な方もお越しください。

    困ったときは田島デンタルオフィスへお越しください!

    高血圧の方に安全な治療を受けていただくには、数値の管理とコントロールが欠かせません。当院では患者さまとのコミュニケーションを重視しており、その日の服用状況や体調を確認しながら丁寧な治療を行っています。
    治療方針や通院頻度についても、患者さまそれぞれに合わせて設定するのでご安心ください。
    もし治療中に「体調が悪いな」と感じた場合は、我慢せず申し出てほしいと考えています。患者さまの体調が第一であり、無理に治療を受けさせることはありませんので安心して通院してください。

    何かあった場合に患者さま自身が話を切り出しやすいよう、雰囲気づくりにもスタッフ一同が注力しています。
    高血圧を始め、何らかの既往歴がある方はぜひ当院へご相談ください。必要に応じてかかりつけの医師と連携を図りながら、適切な方法で治療を進めてまいります。

    2023.03.10

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当院では「自分だったら、自分の大切な人だったらどうしたいか」と考えながら、患者さまの状況をしっかりとヒアリングし、納得のいく形で治療法を選んでいただいております。
ぜひ安心してご相談にいらしてください。

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