歯ぎしりの原因と対策を解説
はじめに歯ぎしりチェックをしましょう
睡眠中の歯ぎしりは、自分自身で自覚しづらいことがあります。
身内の方に寝ている時の歯ぎしりを確認してもらえれば確実ですが、その方法以外にも以下のチェックに当てはまる場合は歯ぎしりの可能性があります。
・歯が割れてしまったり欠けてしまったりする
・噛んだような跡が頬の内側に残っている
・無自覚に歯を食いしばって集中している時がある
・起床時に奥歯に痛みを感じる
・アゴに痛みや疲れを起床時に感じる
・普段から肩こりや頭痛がある
歯ぎしりが起きる理由3選
明確に歯ぎしりが起きる理由は明らかになっていませんが、今からご紹介する3つの理由が原因で歯ぎしりが起きる可能性があります。
1.歯の噛み合わせが悪い場合
寝ている際に歯ぎしりが起こる人の中には噛み合わせが悪い人もいらっしゃいます。
理由は、噛み合わせによって一部の歯が強く刺激を感じるからです。他にも、被せ物や詰め物が噛み合ってない為、歯ぎしりの要因となる場合があります。その場合は、かかりつけ医にご相談しましょう。
2.ストレスによる歯ぎしり
ストレスによる歯ぎしりが原因の大半だと言われています。
不安な気持ちや落ち込んでいる気持ちを解消する時に、睡眠中に歯ぎしりをする場合があります。
この場合、ストレスは解消されますが、歯ぎしりをすることで歯に大きなダメージが加わっているときは歯科医院への相談を推奨しております。
3.喫煙や飲酒が原因の歯ぎしり
タバコやお酒と歯ぎしりの因果関係は明らかになっていません。しかし、タバコやお酒の成分であるニコチンやアルコールの撮り過ぎは、歯ぎしりの症状に悪影響を与えリスクがあると言われています。
自分で歯ぎしりを対策する場合
先程ご説明したとおり、歯ぎしりの要因の大半がストレスと言われております。つまり、自分で歯ぎしりを対策する場合はストレスの軽減が一番有効です。
例えば、寝る前に好きな趣味をする時間を確保したり、ヨガやストレッチ、散歩など自分に適応したストレス発散法を見つけてみましょう。
また、タバコやお酒の量を減らすことで歯ぎしりが減少する場合があります。
寝る時に気をつけることは、仰向けで出来るだけ低めの枕で寝るようにしましょう。うつ伏せや横向きで寝ると顎や歯を圧迫し、歯ぎしりの状態をさらに悪くする可能性があります。
歯科医院で歯ぎしりを治療する場合
ストレスが要因で歯ぎしりが起きる場合が多いですが、現代でストレスを減らしていくことは難しいです。
日々の日常生活のストレスを出来るだけ減らすことを心掛けて頂き、併せて、歯が歯ぎしりによって少しずつ減ってしまうことを防ぐ必要があります。
その防止策として、歯科医院では主に「ナイトガード」というマウスピースを使用した対策がメインになります。
1.補綴(ほてつ)治療や矯正治療で改善する
補綴治療とは被せ物や詰め物の高さが合っていない場合に、それを交換・調整することを言います。
そうすることで、歯の一部に力が加わることが無くなるので歯ぎしりの解消に繋がることがあります。
補綴治療の他にも矯正治療という歯列の歪みを整える治療方法もあります。こちらの治療でも歯ぎしりを軽減できる場合があります。
2.歯ぎしりを予防するナイトガードって何?
ナイトガードとは、寝るときに歯科医院で型をとって作り上げたマウスピースを装着して、歯の強い力からアゴや歯を守る治療法です。
これを使用すれば、睡眠中に歯ぎしりが起きたとしても、歯がすり減ったり割れてしまったりすることを防ぐことができます。
また、ナイトガードは患者様に併せた型に調整することが出来る為、形状や硬さにこだわることで、歯ぎしり自体の回数を減らすことにも繋がります。
ナイトガードを使用すると歯ぎしりによる音も消すことが出来ます。