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口の開閉には、顎の関節と、その周囲の筋肉による複雑な仕組みの動きが必要になります。噛み合わせや頬杖・歯ぎしり・食いしばりといった生活習慣などさまざまな原因が複合的に重なると、顎の関節や咬筋・側頭筋と呼ばれる筋肉に障害が生じ、口が開かなくなるなどの不具合が生じます。
顎まわりの筋肉の痛み、口が開かないなどの症状が起こります。患者さまによっては偏頭痛を訴える方もいます。症状が顎の関節が鳴る音がするけれど数日で自然に治る場合は受診の必要はありません。ただし、顎の音に伴って口があきづらいといった症状がある場合は早めに受診してください。
レントゲンや問診の後、マウスピースや生活指導で改善を図ります。症状が重く、長く放置した場合には、筋肉が癒着して剥がす手術が必要になるケースもあります。軟骨腫といって関節が炎症を起こしている場合には、針を刺して中を洗浄する措置を行うケースもあります。いずれにしてもできるだけ早期に発見し、長く付き合っていく必要があります。
顎関節症は完治することがない疾患であるといわれています。しかし、なぜ症状が起きるのかを理解し、うまく付き合っていくことで症状を抑えることができます。当院ではわかりやすく顎の筋肉や関節に不具合が起こる仕組みをお伝えし、患者さまに寄り添った診療をご提案しています。どうぞお気軽にご相談ください。
親知らずとは、奥歯の一番奥に位置する歯で、正式には第三大臼歯と呼ばれています。横向きや傾斜した形で生えることが多く、虫歯や歯肉の腫れ・歯根吸収などさまざまな悪影響を及ぼす恐れがあり、抜歯が必要になるケースもあります。
きれいに生えそろっていて、親知らずまでしっかり磨けている場合は、無理に抜く必要はありません。特に年齢を重ねて口腔環境に問題のない方には親知らずの抜歯はおすすめしません。抜いたほうがよいのは、親知らずによってほかの歯にダメージを与えているケースです。 ただし、悪さをするかもしれないのでゆくゆくは抜きたいと考えている場合には、若い時期に抜歯することをおすすめしています。
一度でも問題を起こした親知らずは放置せず、歯科医院で診てもらうことをおすすめします。放置していると、ほかの歯が虫歯になる・歯周病が進行するといったリスクが高まるからです。 また、親知らずは、人生の重要なイベントなどでストレスを感じたり、体の抵抗力が落ちたりする時期に痛みや腫れを起こすことがよくあるので、症状がないときに処置することをおすすめします。
抜歯手術の際には、痛みを感じないように麻酔には気を使っています。また、できるだけ術後の痛みが少ないようにできるだけ骨を削らないようにする、治癒を助けるコラーゲンを注入するなどの工夫をしています。 術後数日間はどうしても痛みがありますので、余裕を持って安静にできる時期に手術を受けられることをおすすめします。
術後は翌日に消毒に来ていただき、1週間で抜歯となります。この頃には腫れも引いていることがほとんどです。
当院では「自分だったら、自分の大切な人だったらどうしたいか」と考えながら、患者さまの状況をしっかりとヒアリングし、納得のいく形で治療法を選んでいただいております。 ぜひ安心してご相談にいらしてください。